06.1.22 新宿御苑

10.3.4 筑波実験植物園


コショウ (胡椒)

  

  

  

コショウ科コショウ属 

学名  Piper nigrum

原産地 インド

常緑つる性木本


 インド原産のつる性の植物で、香辛料として世界的に知られる植物である。

独特の辛味と強い香りがあり、消化を助ける食欲増進効果の他、肉などを保存する

抗菌効果もある。 中世ヨーロッパではその魅力はたいへんなものだったらしく、

それが世界の東方への侵出につながった。 いわゆる大航海時代のさきがけと

なったもので、まさに歴史を動かした植物と言えるだろう。

 現在熱帯地方で広く栽培され、食卓に欠かせない香辛料として一般に普及している。

肉や野菜の味付けとして利用されるほか、日本では特にラーメンと結びつきが強い。

細長い尾状の花穂に小さな花が咲き、その後3〜6?ほどの果実をつける。

果実は最初緑だが、その後赤になり、最後には黒色になり熟す。 熟した実をよく

乾燥させて黒コショウが完成する。 果肉を取り除き、種子のみにしたものが白コショウ

と言われるもので、香りは少なくなるが辛味は強くなる。