17.04.23 筑波実験植物園
11.5.31 北大植物園
クマガイソウ (熊谷草)
ラン科アツモリソウ属
学名 Cypripedium japonicum
原産地 北海道西南部〜九州、朝鮮、中国
多年草
山地の樹林下に生育する多年草で、しばしば群生する。
日本のランの仲間の中でも最大級で、大きな袋状の花をつける。
名前の由来は、その膨らんだ花弁を戦国武将が背負った「母衣」に見立て、
源平合戦で活躍した熊谷直実に因んでつけられている。ちなみにこれに
対する平敦盛に因んでつけられたのがアツモリソウで、同様に大きな袋状の
花弁をもつ。両種とも大きく立派な花をつけ、日本産のランの代表種と
なっている。しかし観賞価値が高いのが仇になり、乱獲され現在野生のものを
見ることはほとんどできなくなってしまった。絶滅危惧種のもっとも先端にいる
植物である。日本各地の山でまた見られる日が来るのを期待したい。