07.9.9 小石川植物園


クズ (葛)

  

  

マメ科クズ属 

学名 Pueraria lobata

原産地 北海道〜九州

つる性草本


林の境界などに生える大型のつる性の多年草。日当たりのいい切り

開かれた斜面などに他の草を覆い尽くすようにはびこり、時には木

さえも覆ってしまうほど繁殖力が強い。その繁殖力が買われて、緑化

植物として利用されたり家畜の飼料として植えられたりするが、

しばしば野生化してかえって害草となる場合もある。

実際に、アメリカに渡った日本のクズは、最初こそ重宝されたが、

今や雑草化して駆除されるほどになっているという。クズの名は、奈良の

国栖地方が産地だったからだという。クズの根は肥大して、でんぷんがとれる。

それを葛根として、薬用に用いられたものが、有名な「葛根湯」である。

花は秋に咲き、ブドウのような色で、嗅ぐと甘い香りがある。