08.6.28 神代植物園
キュウコンベゴニア (球根ベゴニア)
シュウカイドウ科ベゴニア属
学名 Begonia Tuberhybrida Hybrids.
原産地 栽培種
多年草
球根ベゴニアとは、地下に球根ができるタイプのベゴニアの品種群の
総称で、アンデス地方原産のいくつかの原種がかけあわされて、現在の
華やかな品種群ができあがった。最初の交配種は1868年に英国で発表
されたもので、それからブームが起こり、北欧、アメリカなど次々と
ブームが広がり、原種からは信じられないほどの豪華な花が作り出され
ていく。現在の花は、球根植物の中でもっとも豪華とされ、大きさも色も
バラにひけをとらないほどのものになっている。改良の中心が北欧などの
冷涼な地域なため、日本では夏の暑さに負けてしまい、高地や冷房設備の
ある特別な温室でしかその華やかさは楽しめない。北欧では花壇や墓地に
地植えで咲かせているというから、うらやましい話である。もっとも最近
では日本でも改良されてきており、耐暑性のある品種も生まれつつある。
撮影した神代植物園では、専門の部屋で育てられていて、一年中美しい花
を見ることができる。ちなみに雄花と雌花が同時に咲くが、美しいのは
雄花で、雌花はすぐ横でひっそりと咲く。通常、この雌花は雄花を長く
咲かせるために咲くとすぐに取られてしまう。