10.06.09 神奈川県立フラワーセンター

13.07.17 札幌百合が原公園


マドンナリリー

 

 

別名 ニワシロユリ、リリウム・キャンディダム

ユリ科ユリ属

学名  Lilium candidum

原産地 地中海沿岸〜西アジア

多年草


 ヨーロッパで古くより観賞用として知られてきたユリの仲間。

古代ギリシャやローマでは、結婚式の新郎新婦の頭をこのユリと、コムギで

飾ったという。ユリは清純のシンボル、コムギは多産のシンボルだった。

本来の自生地は今のイスラエル北部だったというが、当初はローマ軍の薬用

としてヨーロッパ全域に持ち込まれたという。キリスト教が伝播し始めると

この花は聖母マリアの純潔の象徴として、儀式や祭日の花として用いられた。

しかし19世紀に日本のテッポウユリが紹介されると、そちらが普及してしまい

現代に至っているという。鱗茎に香りがあり、香水の材料として用いられる

という。美しいユリだが、栽培は難しく、日本ではほとんど普及していない。