14.3.4 筑波実験植物園
08.1.16 小石川植物園
マツバラン (松葉蘭)
マツバラン科マツバラン属
学名 Psilotum nudum
原産地 本州(関東地方以西)〜沖縄、熱帯地方
多年草
関東地方以西から熱帯地方にかけて広く分布する隠花植物。
おそらく陸上にあがった最初の植物の形態を色濃く残しているだろうと思われる
植物である。体はほそい茎のみで、葉をつけず、地中に根も無い。
主に樹上や岩上に着生して生えている。名前は見てのとおり、マツの葉のよう
だからだろうが、日本では江戸時代に園芸植物として栽培されていた。
現在でも様々な品種が残っており、愛好家もいる。このような原始的な植物が
観賞用として珍重されているのは、日本ならではという気がする。
原始的な植物だが、繁殖力があり、温室などでは半野生化して繁殖することが
ある。寒さに弱いが、温暖化が進んだ東京では越冬することもある。