06.2.20 東京ドーム
バルボフィラム・プルプレオラキス
別名 コブラオーキッド、メガクリニウム・パープレオラキス
バルボフィラム・プラティラキス
ラン科マメヅタラン属
学名 Bulbophyllum purpureorhachis
原産地 ナイジェリア、カメルーン
多年草
中央アフリカから西アフリカにかけてが原産のランの仲間。
その奇っ怪な姿からコブラオーキッドの愛称を持っている。
手もとの資料にはバルボフィラム・プルプレオラキス(Bulbophyllum purpureorhachis)
となっていた。園芸上ではバルボフィラム・プラティラキス(B. platyrhachis)の
名でも扱われているらしく、名前の混乱があるようだ。
このランは偽球茎と2枚の革質の葉をもつ普通の着生ランと同じような体を持つが、
その花茎がなんといっても特徴的である。花茎は褐色で扁平な形をしており、ゆるやかに
ねじれている。その扁平な花茎の中心に、小さな褐色の花を並べて咲かせる。
花は花茎がのびながら徐々に咲き上がるため、花期は2ヶ月あまりと長い。
コブラオーキッドの愛称を持つが、コブラに擬態しているわけではないと思う。
なぜこのような花序をつけるのかは、理解に苦しむところである。
この株は2月に東京ドームで行われる世界ラン展に出品されていたもので、
コブラオーキッドのコーナーとして独自に展示され、人気を集めていた。
ランの多様性を紹介するという点では、効果的な展示だと言えるだろう。
観覧者は皆、不思議そうに眺めていた。