03.5.25 筑波実験植物園


マイヅルテンナンショウ (舞鶴天南星)                                  

サトイモ科テンナンショウ属 

学名 Arisaema heterophyllum

原産地 本州(岩手県〜岡山県)〜九州、朝鮮南部、中国、台湾

多年草


 低地の草地に生える多年草。 マムシグサの仲間で仏炎苞が目立つ背の高い

植物である。 マムシグサの仲間はその名の通り、仏炎苞がヘビの頭のようで

不気味がられる花が多いが、本種はその姿が羽を大きく広げたツルに例えられ

マイヅルテンナンショウという優雅な名前がつけられている。 仏炎苞も緑で

清楚な印象をうける。 低地の草地という生育場所が開発されやすい土地であり、

各地で絶滅危惧種に指定されている。

本州では岩手県から岡山県にかけて自生するが、分布は点在しているという。

もともと個体数はそれほど多くないのかもしれない。