03.4.14 東京都薬用植物園
モクレン (木蓮)
別名 シモクレン
モクレン科モクレン属
学名 Magnolia quenquepeta (= liliflora)
原産地 中国(湖北省)
落葉低木
同じモクレンの仲間のハクモクレンに対してシモクレンとも言われる。
ハクモクレンは10メートルにもなる高木になるが、本種はせいぜい
4メートルほどにしかならない。花は上向きに咲くが、なぜか傾いて咲く。
これは必ず北を向いているという。何故かというと、春の日差しが南から
当たるため、その方向の細胞が成長し、南側の花びらがのびるのが早く
なるからである。むかしから花木として親しまれていて、庭木に多く利用
される。進化上からみると、花の咲く植物のなかでももっとも古い部類に
はいり、雌しべや雄しべに原始的な形状が見られる。中国から日本に入り、
150年ほどまえからヨーロッパに渡り、品種改良が盛んになった。
現在ではたくさんの園芸品種があり、いろいろ植えて楽しめる。
日本の気候によくあった花木だが、大きくなってからの移植は難しい。