06.11.5 筑波実験植物園
13.6.6 筑波実験植物園
ムカゴサイシン
ラン科ムカゴサイシン属
学名 Nervilia nipponica
原産地 本州、九州、沖縄
多年草
本州から沖縄にかけての、常緑樹林下に生育する地生ランの1種。
特徴的なのはその葉で、通常単子葉植物であるランの類は細長い平行脈を
もつ葉がほとんどだが、本種のような形になるのは非常に珍しい。
そのため双子葉植物のウマノスズクサ科のサイシンに見立てられて名が
ついているほどである。ムカゴというのは、地上部分につく球根のような
ものだが、本種は地下にある塊茎がヤマイモのムカゴに似ているため
つけられているようで、地上部分にムカゴをつけるわけではないようだ。
5〜6月にかけて葉に先駆けて花をつけるが、汚れた紅紫色で目立つ花では
ない。