05.5.31 小石川植物園


ナガホアリアカシア

 

 

マメ科アカシア属

学名  Acacia cornigera

原産地 メキシコ〜コスタリカ

常緑低木


 南アメリカの熱帯林に生える樹木だが、アリを共生させて身を守る

「アリ植物」として知られる植物である。 枝の葉柄のもとの部分に

ふくらんだトゲがついており、その中が空洞になり「プソイドミルマ」

というアリが住めるようになっている。 小葉の先にはアリの好む

タンパク質の小粒体までついている。 これは、アリを住まわせることに

よって、植物の大敵である「ハキリアリ」から身を守るためだと言われて

いる。 ハキリアリは大量に葉を切り取り、巣に持ち帰ってキノコ栽培に

使う。 ハキリアリは群れになって木を襲うため、樹木は大きな被害を

うけてしまう。 熱帯ではこの植物のように他のアリと共生関係を結んで

身を守る植物が他にも何種類もある。