14.4.20 筑波実験植物園
ナタネ (菜種)
別名 アブラナ、ナノハナ
アブラナ科アブラナ属
学名 Brassica campestris
原産地 スカンジナビア半島〜シベリア、コーカサス
一年草
春の花として有名なナノハナである。昔は油をとるためにたくさん
栽培されていて、菜の花畑があちこちにあったが、より収量の多い
セイヨウアブラナが多く栽培されるようになって、見ることも少なくなった。
最近では空き地に雑草化した花をたまに見かけることがある。
ナノハナ栽培は古事記に遡るほど古く、長らく日本人と馴染みのある花だった。
その実から採った油は灯火として日本の夜を照らしてきたし、若い花芽は
独特の苦味があり、春の野菜として、今でも親しまれている。習字に使う墨も
この菜種油のすすから作られる。
最近、切り花として花屋に売られるハナナ(花菜)は、チリメンハクサイの
改良種であるという。