16.11.17 京都府立植物園
04.6.16 神代植物園
ナンテン (南天)
メギ科ナンテン属
学名 Nandina domestica
原産地 中国
常緑低木
古くから庭園の木として知られている植物である。南日本の暖帯に自生があるというが、
古い時代に中国から入ってきたものが野生化したものと見られている。
縁起のいい植物として扱われ、東北の鬼門に植えられたり、食べ物の上に葉をのせたりする。
これはナンテンという名が「難を転ずる」という言葉にかけられているからである。
しかし葉には抗菌効果があるらしく、食べ物にのせるのはあながち迷信ではないみたいである。
この効果は熱と水分で発生するらしいので、熱を通さない生ものには効果はないだろう。
冬季に赤い実をいっぱいにつけ、観賞用によいが、この実にはアルカロイドが含まれており、
漢方では南天実(なんてんじつ)と呼び、咳止めなどに使う。