16.04.08 咲くやこの花館


ナシ (梨)

 

 

別名 ニホンナシ、アリノミ

バラ科ナシ属

学名  Pyrus pyrifolia

原産地 栽培種

落葉高木


 中国の中北部に自生するヤマナシからの改良種と言われるものの総称を

日本では一般的な「ナシ」と呼んでいる。酸味が少なく、甘みが爽かな

果実で、その触感がさくさくとしているのが特徴で、夏の果実として知られて

いる。ナシという言葉が「無し」に通じるので、アリノミ(有りの実)と

呼ばれることもある。昔より食べられている果実だが、日本では俗信による

悪い言い伝えも多い。だが、お隣の韓国ではとても好まれている実であるという。

果皮が褐色の赤ナシの系統と、緑色の青ナシの系統がある。最近人気が出てきた

セイヨウナシは主にヨーロッパで栽培されている別種の系統で、ニホンナシの

ようなさくさくとした歯ごたえがなく、甘味と香りが強い種である。

ナシは赤星病というカビ菌による病気が発生しやすいが、その中間寄主である

カイヅカイブキが近くにあると感染しやすいので、ナシ栽培地域にはこの木を

植えないようにしている。