08.4.21 京都府立植物園

10.3.29 京都府立植物園


ニッパヤシ

     

 

ヤシ科ニッパヤシ属 

学名 Nypa fruticans

原産地 熱帯アジア、オーストラリア

常緑木本


地中に根茎があり、地上に茎は出ないのが特徴的なヤシの仲間である。地中を這う

根茎は分枝しながら成長し、直径45センチにも達するという。マングローブ林の

後方の湿地にしばしば大群落を作るという。葉の大きさは大きなもので10メートル

にもなり、現地ではその葉を小屋の屋根などに用いる。その他バスケットなどの

編み物や硬い葉柄を弓矢などにしたりする。花軸から採れる液からはアルコールや

砂糖をつくり、焼いた灰には塩分が含まれるため、塩の原料にもなる。現地では

たいへん実用的な植物である。