14.12.3 京都府立植物園


オヒルギ (雄蛭木)

     

 

別名 ベニガクヒルギ、アカバナヒルギ

ヒルギ科オヒルギ属 

学名 Bruguiera gymnorrhiza

原産地 九州(奄美諸島)、沖縄、台湾、アジア東南部、オーストラリア、ポリネシア、東アフリカ

常緑高木


 広く熱帯の海岸地帯に生える、いわゆるマングローブ林の植物。

陸上と海水の接する所に生え、大きな林を形成する。根元は気根となり、不安定な土壌でも倒れない

ようになっており、そこに泥がたまって陸地が拡がっていく。

種子が変わっていて、結実して木についている状態で発芽して、根を伸ばしたところで木から離れる。

この種子は海水に運ばれて親から離れた海中の泥につきささり、新しい生活を始める。

話によると、この種子には3種類のものがあって、すぐに海水に沈んで、近くに生えるものと、

少しばかり浮いてから沈むものと、だいぶ流されてから沈むのとがあるという。

これによって、海水によってまんべんなく種子が運ばれるようにできているという。