12.6.5 北大植物園


オジギソウ

  

  

マメ科オジギソウ属 

学名 Mimosa pudica

原産地 熱帯アメリカ

多年草


 日本では夏の一年草として扱われるが、本来は多年草である。

特徴はなんといっても、さわると動く葉である。手でさわると、まず羽状複葉の

葉が閉じ、さらにさわると、枝までもが折れ曲がっていく。その動きの速さは見事で、

誰しも楽しい気分になる。何より植物が動物のように目に見えて「動く」というのは、

食虫植物のハエジゴクと並んで、脅威的である。

その様子から「オジギソウ」と名付けられたのだろうが、なぜこの植物はこんなにも

激しく動く必要があるのだろうか?考えられるのが、この植物を食べようとやってくる

昆虫への対策ではないかということである。食べようと、葉に止まるとその刺激で葉は

閉じてしまい、昆虫の目の前から葉が無くなるように見えることだろう。

さらにしつこく動くと、枝まで曲がり、虫を振り落としてしまう。

昆虫の多い熱帯で、適応した生態と言えるだろう。