04.9.16 小石川植物園 


オケラ                          

キク科オケラ属 

学名 Atractylodes japonica

原産地 本州〜九州、朝鮮、中国東北部

多年草


 山地のやや乾いた草原に生える多年草で、薬用に用いられることもある。

古くから知られている野草で、万葉集にも詠まれている。薬用に使うのは根で、

皮をむき、乾燥させたものには独特の匂いがある。これを生薬で白朮(びゃくじゅ

つ)といい、健胃、発汗、利尿などに効能があるという。屠蘇にも入れることが

知られている。しかし、本来の白朮とは、中国産のオオバナオケラである。

 花は白い管状花のみで、総苞片が細かく切れ込み、「魚骨状」と言われる形に

なる。姿がなかなか風情があるので、山野草として栽培されることもある。