06.3.8 神奈川県立フラワーセンター
オオイヌノフグリ (大犬の陰嚢)
オオバコ科(ゴマノハグサ科)クワガタソウ属
学名 Veronica persica
原産地 ヨーロッパ
一年草
ヨーロッパ原産で、明治初期に渡来したが、瞬く間に日本中に広がった。
今では春を告げる代表的路傍の花になりつつある。
なんといっても、さわやかなブルーの小花がかたまって咲く姿はすばらしい。
雑草としては非常に美しい部類に入るだろう。日本ではどこにでもはえる非常に強健な
草だが、原産地では細々と生えているというから面白い。
やはり天敵や病気のないところでは抑圧されるものがなにもなく、のびのびと本来の
生命力は発揮するのだろう。これは何も外来の植物に限られたものでなく、日本のクズや
イタドリも、外国でものすごい勢いで増えているという。
人間の往来とともに、植物も行き来していて、各地の生態をかく乱している。
しかしこれはまったく人間の責任なので、植物のせいではないことは覚えておこう。
以前はゴマノハグサ科に入っていたが新しい分類体系であるAPG分類では
オオバコ科に含まれるようになった。古い分類体系で覚えていた人間にとっては
不思議な感じがする。