ヨーロッパアルプスに自生する高山性の植物。葉には鋸歯が

目立ち、草丈はほとんど伸びない。特徴的なのはその花の様子で

「悪魔の爪」とも呼ばれるユニークな形をしている。これは

花が半球状に並んで咲いているが、花は完全には開かずに先端

の細長い部分で繋がっている。花弁と花弁の間にわずかに隙間が

開いており、そこから虫は出入りすると思われる。涼しげな

淡い青紫色の花色と相まって、ひと目見たら忘れられないような

強い印象を受ける花である。高山性の植物なため、日本の夏の

高温多湿には耐えられないので、残念ながら栽培は難しいものと

なっている。

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