05.1.9 新宿御苑
12.3.29 京都府立植物園
ピナンガヤシ
別名 キュールヤシ、クーリーピナンガ
ヤシ科ピナンガ属
学名 Pinanga kuhlii
原産地 ジャワ、スマトラ
常緑低木
熱帯に生育するヤシ類で、全体的に小型である。日本では観葉植物として
栽培されるが、現地では果実をビンロウの代用品として使い、葉を生活用品に
するという実用植物だという。ビンロウとはヤシ科ビンロウ属のビンロウ
(Areca catechu)の果実で、未熟な果実を石灰とコショウ科のキンマの葉で
包み、口の中で噛む嗜好品である。果実には数種のアルカロイドが含まれており、
麻酔的効果があるという。この行為はペテル・チューイングと言われ、熱帯地方では
広く行われている習慣である。
写真の株は以前から新宿御苑の温室にあるものだが、年中実をつけている。
果実がちょうど目の高さほどにあるため、その変わった果穂に皆が目をとめる植物で
ある。