04.11.13 夢の島熱帯植物館
09.4.24 咲くやこの花館
パイナップル
別名 マツリンゴ
パイナップル科パイナップル属
学名 Ananas comosus
原産地 南米
多年草
トロピカルフルーツとして、世界中の熱帯で栽培されている植物。
実が松かさに似ていて、味がリンゴに似ているので「パイン(マツ)アップル(リンゴ)」
の名がついた。別名のマツリンゴはその直訳である。日本へは
明治から大正時代にかけて導入され、沖縄で栽培が始まった。サトウキビより
台風に強いという理由で、栽培が盛んになった。世界的にみると、タイ、フィリピン、
ブラジル、中国、インドなどで大量に栽培されている。原産地はブラジルとされ、
パラナ川とパラグアイ川の流域地方で、先住民が最初に栽培を始めたという。
しかし南米北部のギアナ高地が起源だという説もある。コロンブスの第二次探検隊が
発見し、ヨーロッパへ伝わった。日本へは1845年に長崎にオランダよりもたらされた
記録があるという。
パイナップルの果肉には、タンパク質分解酵素が含まれており、肉といっしょに料理する
と肉を柔らかくする効果がある。ビタミンA、B、Cが豊富である。
未熟果や追熟不十分の果肉にはシュウ酸カルシウムの針状結晶が含まれており、口内が
荒れたりするので注意が必要である。
日本の食卓では、残念ながら生ではあまり用いられず、缶詰めのほうが有名である。
ちなみに果実の上に帽子のように乗っかっている葉は、そのまま挿し木をすると、新しい
株になる。株が大きくなり、葉にとげも生えているので、家庭で収穫するのは難しい
だろう。葉に斑がはいるやや小型の品種が観賞用として栽培される。