03.5.25 筑波実験植物園
プヤ・ライモンディー
パイナップル科プヤ属
学名 Puya raimondii
原産地 ペルー、ボリビア
多年草
ペルー、ボリビアなどの乾燥地帯に生育する樹木のような多年草。
とげがびっしりついた剣状の葉を密生する大型の植物で、数十年に一度
直径60センチ、高さ10メートルあまりの巨大な花茎を起ち上げ、大量の
花を咲かせる。 花を咲かせた後大量の種子をつけた後、株は枯死する。
発芽から開花まで180年あまりもかかると言われているサイクルの長い植物と
しても知られている。 写真の株はまだ小型で、開花にはまだまだ時間が
かかりそうである。 植物の中にはこの種のように、数十年かけて栄養を
蓄積し、その栄養をいっきに開花結実に使い切り枯れてしまうものが知られている。
こういう植物を「一回結実性植物(monocarpic plant)」とか一巡性植物などと
読んでいる。 他にもリュウゼツラン科の植物などにこのタイプが多い。
こういうサイクルが生存にどう有利に働くのかはまだよくわかっておらず、
謎のままである。