11.6.1 札幌百合が原公園
14.4.17 咲くやこの花館
スイカンギョク (翠冠玉)
別名 ロフォフォラ・デフューサ
サボテン科ロフォフォラ属
学名 Lophophora deffusa
原産地 メキシコ
常緑低木
サボテンの1種で、多肉植物愛好家がよく栽培している。
いわゆる針無しサボテンの1つで、針のかわりにふわふわした毛をまとっている。
肌は粉をふいたような灰緑色で、つや消しで美しい。しかも触ってみると
やわらかい弾力がある。トゲトゲのサボテンを見慣れている目にはたいへん
変わったサボテンに見えるだろう。現地では、乾期は縮んで地面に隠れるように
してすごし、雨が降ると膨らむという生活をしているらしい。
そもそもサボテンに針があるのは、捕食者から身を守るためである。それでは
この種はどうやって身を守っているのだろう。実は体内にアルカロイドを含み
毒で身を守っているらしい。そのアルカロイドは人間には幻覚作用を起こすと
言われ、近縁のウバタマ(烏羽玉)という種は、現地では宗教儀式などに用いられて
いたという。そのため現地では麻薬扱いされていて、法律で使用が禁止されて
いるという。しかし日本で育てているものは、そういう作用が無いらしく、今の
ところ規制の対象にはなっていない。
もっとも安価な品ではないので、わざわざ試すようなもったいないことをするとは
思えないが。ロフォフォラ属で日本で栽培されているのは数種あるが、
このスイカンギョクがいちばん毛が多く、肌もきれいで観賞価値が高いと思われる。