12.4.12 田島ケ原


サクラソウ (桜草)       

     

サクラソウ科サクラソウ属 

学名 Primula sieboldii

原産地 北海道南部、本州、九州、朝鮮、中国(東北)、シベリア東部

多年草


 湿り気のある明るい草地に生える美しい多年草。中国やシベリアにも

広く分布するが、日本を代表する花の一つとしていいだろう。日本の国花は

サクラだが、このサクラソウはその木のサクラに負けないぐらい人々に

親しまれている。古くより観賞目的で栽培され、江戸時代にはたくさんの

品種ができた。その時代には、サクラソウの花見があっというから、その

人気がうかがえる。一時期園芸種は廃れたが、また人気を盛り返し、今でも

愛好家がたいせつに守っている。しかし、自生地が低地の水がある場所という、

人の居住区と比較的近いため、開発による影響を受けやすく、今や絶滅の

危機にひんしている。春の美しい自然の花を、なくさないよう保護して欲しい

と願う。個体変異が多いので、花形は変化に富む。他家受粉の花としても有名で、

それが保護にも問題をなげかけている。埼玉県浦和市の田島ケ原の自生地は

天然記念物に指定されている。

小林一茶の句「わが国は草も桜を咲きにけり」でも有名。