03.4.17 小石川植物園
07.4.6 筑波実験植物園
サルトリイバラ (猿捕り茨)
別名 サンキライ
サルトリイバラ科(ユリ科)サルトリイバラ属
学名 Smilax china
原産地 北海道〜九州、朝鮮、中国、インドシナ、フィリピン
落葉つる性木本
つる性の植物で、巻きひげの他トゲでも他にからまり、のびていく。
雌雄異株で、雌株は秋に赤い実をつける。和名のサルトリイバラは、
このイバラのようなトゲのある植物に猿がからまって捕まってしまう
ということだろう。もちろん実際には猿は捕まらないだろうが。
草本とも木本ともとらえられる半低木という扱いで、樹木図鑑、
野草図鑑両方に載っている場合がある。これは、葉が落ちた後の茎が
枯れずにそのまま残り、次の年にその地上の茎からまた芽が出るので、
木のようだが、木部が形成されないため、草ともいえるのである。
葉は丸く、艶やかで観賞用にもよく、その葉を西日本ではもちを包むのに
用いるという。根茎は薬用になり、実のついた枝は、生け花の材料として
も好んで用いられる。ユリ科に分類されていたが、最新の分類法により、
サルトリイバラ科として独立させられた。