11.05.31 北大植物園
16.05.18 北大植物園
サルメンエビネ (猿面海老根)
ラン科エビネ属
学名 Calanthe tricarinata
原産地 北海道〜九州、台湾、ヒマラヤ
多年草
サルメンエビネとは面白い名前だが、唇弁の紅みを帯びてしわの
あるのを猿の面に見立てての名前である。そう言われると言いえて
妙である。北海道〜九州に分布するというが、主にブナ帯の樹林下に
生えるというから、冷涼地に生育する植物だといえる。そのため、
東京などで栽培すると夏の暑さでまいってしまい、うまく育たない。
しかし、エビネとの自然交雑種のイシヅチエビネは暑さに強いため
育てられる。しかし、イシヅチはなかなか出ないのか、エビネの他の
交雑種と比べいくぶん高価である。様々なエビネと交配するが、
交配の目的はなんといってもその唇弁の特徴である。逆にいえば、
唇弁のインパクトがありすぎて、なかなか端正な品種が出にくいとも
いえる。エビネの中でも特に個性が強い種といえる。