09.10.29 筑波実験植物園


サザンカ (山茶花)

     

 

ツバキ科ツバキ属 

学名 Camellia sasanqua

原産地 山口県、四国西南部、九州、沖縄 

常緑小高木


 主に九州などに自生する、日本特産種。冬に咲く貴重な花木として、

古来よりツバキとともに観賞目的で栽培されてきた。ツバキとは近縁で、

交雑してハルサザンカという雑種もできている。両者の違いは咲く時期の他、

花びらがサザンカはばらばらに落ちるが、ツバキは花ごと落ちる。

若い枝にサザンカは褐色の毛があるなどであるが、大きな違いとしてサザンカ

にある「香り」をあげたい。ツバキは香りがない花として有名だが、サザンカの

香りがあるのは何か意味があるのだろうか?野生のサザンカは白花だが、

園芸品種には様々な色があり、江戸時代の花壇地錦抄(1695年)にはすでに

50もの品種が記載されている。