03.05.07 小石川植物園


セイシカ (聖紫花)       

 

ツツジ科ツツジ属 

学名 Rhododendron latoucheae

原産地 奄美諸島、石垣島、西表島、中国、台湾

常緑低木


日本では奄美諸島以南に生える美しいツツジの仲間。 花は本当に美しく、際立っている。

端正で乱れのない花弁は、微妙な色合いの淡い桃色で、しなやかにのびたしべも気品が感じられる。

日本産のツツジの仲間でも、これほど整った花は珍しい。 まるで改良を重ねられた園芸種のようである。

熱帯地方の植物だが、小石川植物でも毎年多く花を咲かせるのを見ると、案外耐寒性はあるのかもしれない。

もっとも、地球温暖化の影響もあるのかもしれないが。

常緑の低木だが、ふつうのツツジ類の中でも大きくなるもので、葉も大きい。 新芽が赤く色づき、

おおきなアセビの若葉のようである。