近年大繁殖した北アメリカ原産の帰化植物で、一時期は社会問題にまでなった。

地下部から、他の植物の生長を阻害させる物質を出し、日本在来の植物を次々と

駆逐していった。このままでは日本の植物がなくなってしまうと危機感が強まり、

駆除に賞金を出す自治体まで出てきた。　花粉症の原因ともされて害草のイメージに

拍車がかかったが、虫媒花であるため花粉は飛散せず、濡れ衣であることがわかった。

そのように日本全国に広がっていった植物だが、最近は沈静化し、被害も聞かなく

なってきた。　一説によると、この植物が出す成長阻害物質で、自らも生長が抑えられ

てしまったためではないかとも言われている。

花の少ない時期に咲き、重要な蜜源植物ともなっているようで、養蜂業者にとっては

ありがたい植物だという。　日本へ渡来したのは明治時代であるが、大繁殖しだし

たのは戦後になってからである。