09.6.30 北大植物園


ペルシアグルミ

 

 

別名 セイヨウグルミ

クルミ科クルミ属

学名 Juglans regia

原産地 ペルシャ・カフカス地方

落葉高木


 世界で食用として有名なクルミは本種である。大きな核果をもち

その中の仁の部分を食用とする。仁は栄養に富み、タンパク質、脂肪

を多く含む。古くより栽培されている植物で、先史時代の遺跡から

しばしば発見される。日本でも自生種のオニグルミが古くより食用に

されていた。日本には18世紀と明治時代の2回にかけて渡来している

という。核果は貯蔵性に富み、保存食としても用いられるが、殻が

固いことでも知られ、欧米ではクルミを割る専用の道具が作られている。

多くの栽培品種があり、中には鳥にやぶられるほどの殻の薄い品種も

あるという。材も優秀で、高級な家具材などにされる。中国では仁の

他、葉や樹皮も薬用として利用するという。