13.6.9 筑波実験植物園

05.3.9 神代植物園


セッコク (石斛)                                  

  

  

別名 チョウセイラン

ラン科セッコク属 

学名 Dendrobium moniliforme

原産地 本州〜沖縄、朝鮮南部、中国、台湾

多年草


 山地の岩上や樹上に着生する、ラン科の多年草。5月から6月にかけて、

白い清楚な花を前年度の茎に咲かせる。日本を代表する着生ランの1つ

だが、なかなか見ることが少ない花でもある。それは、花が美しいためと、

薬用目的のため、野生のセッコクが大量に採集されてしまったからである。 

撮影場所の高尾山でも、川にかかるスギの大木の上にかろうじて残っている

のが見られるだけで、山道の近くにあるものは取り尽くされてしまったという。 

美しいものはより多くの人の心を癒すためにも、野生に残して欲しいと思う。

 セッコクは江戸時代より園芸品種が多く栽培されてきている。フウランや

シュンランなどとあわせて、古典園芸植物として愛好家も多くいる。

株が増えやすく、育てやすいことから初心者向けの植物と言えるだろう。

 ちなみにセッコクの名は漢名の石斛の日本語読みだが、中国にある本物の

石斛は同属の別種だという。