15.11.18 京都府立植物園
07.02.15 筑波実験植物園
セコイア
別名 セコイアメスギ、センペルセコイア、イチイモドキ
ヒノキ科(スギ科)セコイア属
学名 Sequoia sempervirens
原産地 北アメリカ(オレゴン州〜カルフォルニア州)
常緑高木
北米の西部に自生する巨大な裸子植物。世界でもっとも背の高い木として
知られている。樹高112メートルという記録がある。体積のほうの世界一は
同じく北米に自生しているセコイアオスギである。2つはともに世界一の大きさ
を誇る樹木として取り上げられているが、日本で植栽されるのはこちらの
セコイアメスギのみである。セコイアオスギは日本では赤枯病などの病原菌に
弱く栽培されないという。現地では100メートルを超える樹木だが、日本では
30メートルほどにしかならない。よく似た樹木にメタセコイアがあり、葉などを
みるとよく似ている。違いはメタセコイアが冬期落葉するのに対し、こちらは
常緑ということ。樹肌もメタセコイアは通常の外皮があるだけだが、こちらは
分厚いマットのような繊維に覆われている。これは、自生地でたびたび起こる
山火事に対しての防御だと思われる。古い起源を持つ原始的な裸子植物で、
地質時代には北半球に広く分布していたことが、化石などの発見でわかっている。
茨城県つくば市にある筑波実験植物園には、このセコイアとメタセコイアを
交互に並べた並木があり、落葉時期は両者の対比が鮮やかになるように作られて
いる。