13.10.20 筑波実験植物園


シイタケ (椎茸)

 

 

キシメジ科シイタケ属

学名 Lentinula edodes

原産地 温帯地域

菌類


 日本で食用のキノコと言えば、まずこのシイタケがあがるほどに有名な

キノコである。野生のものはクヌギやシイ、コナラ、ミズナラ、クリなどの

枯木に発生する。古来から食用として用いられたが、野生のものしか無かった

ためたいへん高価な食材であったという。江戸時代から人工栽培が始まった

というが、それでも初期のうちは菌類の研究が無かったために、全滅するなど

たいへんなリスクのあるものだったという。栽培が確率されたのは20世紀に

なってからで、現在ではいつでも手に入る食材となった。生を過熱して

食べてもいいが、干し椎茸とするとうま味成分が増し、良い味の出汁がとれる。

現在では海外でも人気で、欧米でも知られたものとなっている。

しかし独特の香りが好き嫌いの分かれ目で、嫌いな日本人も多い。

野生のものは、よく似たものにツキヨタケという毒きのこがあるため、

中毒事件が多発している。専門家の意見を聞くなど、よくよく注意しないと

ならない危険なものなので、できれば口にするのは止めたほうがよい。