13.3.20 つくば市

15.04.22 東京都千代田区


シロイヌナズナ

 

 

アブラナ科シロイヌナズナ属

学名  Arabidopsis thaliana

原産地 ユーラシア

一年草


 ユーラシア原産の越年草。日本では北海道から九州にかけて

全国的に自生しているが、古い時代に帰化したものと思われて

いる。札幌や京都では普通に見られたが、東京ではあまり見られ

ないと思っていたら最近、東京の真ん中の千代田区などで見られる

ようになった。花や実の様子はタネツケバナなどに似るが、根元に放射状

にある葉が全縁であるところなどが違う。ロゼット葉は小型だが

そこから伸びる花茎は株に比してとても長い。遺伝子数が植物の

中で最小に近く、DNA研究の実験生物として使われている。

2000年12月に植物として初めて全ゲノムの解読がされたという。

足下のこんなささやかな植物が、人類の未来をも変えるかもしれ

ない可能性をもっていることに、改めて驚かされる。