04.7.2 神代植物園
ソバ (蕎麦)
タデ科ソバ属
学名 Fagopyrum esculentum
原産地 中国雲南地方、東南アジア
一年草
冷涼な気候を好み、日本では信州などの地方で栽培が盛んである。
やせ地でも育つため、米がとれない場所での栽培を主としている。 日本では救荒作物的な意味合いがあった。
しかし、その高い栄養価が見直され、現在では米より高級な食材として扱われることも多い。
豊富に含まれているルチンは、高血圧や糖尿病の予防に効果があるという。
最近はそのルチンを手軽にとるものとしてソバ茶が人気である。 日本のよりもさらにルチン含有量の多いダッタンソバ
も注目されてきた。
ソバの栽培の歴史は古く、日本へは朝鮮より縄文末期に伝わったらしい。 最初は単に救荒作物として作られて
いたが、慶長年間に中国の僧が製粉方法を伝え、それより日本独自のソバになっていった。
ソバのでんぷんは、イネやコムギのでんぷんと違い、熱を通して加工しなくとも消化できるという利点がある。
夏に咲く、白いソバの花も、爽やかなかんじで良い。