04.6.2 水元公園


スイレン (睡蓮)

 

 

スイレン科スイレン属

学名  Nymphaea sp.

原産地 世界の熱帯および温帯・寒帯

多年草


 底の浅い池などに生育する水生植物。水辺に円形の葉を広げ、水中より

花を出して咲かせる姿は涼しげで、初夏の良い風景の一つである。芸術にも

登場し、クロード・モネのスイレンの絵はあまりにも有名である。

古代エジプトにおいてもナイル川の水辺に咲くスイレンは、聖なる花とされ

太陽の象徴として崇められた。壁画にも描かれ、埋葬品として墓からも

花弁が見つかっているという。現在栽培されているものは、主に熱帯原産の

ものと、ヨーロッパや北アメリカ原産の温帯産のものに分けられている。

温帯産のものは日本でも屋外で栽培できるために普及している。熱帯産の

ものは生育環境に高温が要求されるため、日本では植物園の温室などで見られる。

一般的に、温帯産のものは葉の縁が滑らかで、花は水面に近いところで咲き、

熱帯産のものは葉の縁に鉅歯があり、花は水面から起ち上がって咲くのが

見分けるところのようだ。多くの園芸品種があり、特に熱帯産のものは

鮮やかな花色のものが多い。