01.4.23 世田谷区 砧公園
01.4.23 世田谷区 砧公園
スズメノカタビラ
イネ科ナガハグサ属
学名 Poa annua
原産地 世界中
一年草
もはや原産地も定かでないほど世界中に広まっているイネ科の植物。 こういう国際派のコスモポリタンの代表のような
植物である。 人が住みやすいようにでこぼこした土地を平らにならし、人が多く踏みつけるようなところが大好きである。
日当たりを好み、その土地が放置され、他の草が入り込むと真っ先にいなくなる。 しかし人が土地を耕し、土を露出させる
とまたあらわれる。 人の活動とともに分布を拡げる植物である。 身近にどこにでもあるので、好きなだけ観察できるが、
これほど観察されない植物もないだろう。 その証拠に、文学などにはほとんど登場しない。
よくよく見ると味わいぶかい、あいらしい植物だと思うのだが。 あまりに目線が低すぎるせいか?
写真も芝生にカメラを直接置いて、あおるように撮った。 上からアングルを覗ける、液晶が回転するタイプのデジカメ
なら容易に撮ることができる。
和名のスズメノカタビラの名前の由来は不明であるという。 なんとも身近なものなのに不明とは。
スズメノカタビラが属するナガハグサ属は大きな属で、世界に数百種があるというが、分類が困難な厄介な属だという。