04.9.16 小石川植物園 

07.7.20 筑波実験植物園


シュロ (棕櫚)                          

  

  

別名 ワジュロ

ヤシ科シュロ属 

学名 Trachycarpus fortunei

原産地 九州南部

常緑高木


 暖地に生える樹木で、南国風の雰囲気があるため、庭木などにされる。

茎はまっすぐのび、枝分かれはしない。茎のまわりを硬い繊維が覆っており、

この繊維は水などに強いため、縄やほうきに加工される。枝が横に出ないため、

街路樹などにもよい。他に近縁で中国原産のトウジュロも育てられるが、

葉の先が垂れるのがシュロ、垂れないのがトウジュロであることで区別できる。

花後に大量に実がつき、それを鳥がよく食べる。そのため鳥によって種子が

散布され、市街地でよく芽吹いている。もともとは暖地の植物だが、都市温暖化

などにより、東京などでも野生化しているものが増えている。

都市温暖化の指標植物として注目されている。