17.05.23 咲くやこの花館

15.02.05 咲くやこの花館


タビビトノキ (旅人の木)

 

 

別名 オオギバショウ

ゴクラクチョウカ科(バショウ科)タビビトノキ属

学名  Rabenala madagascariensis

原産地 マダガスカル

常緑高木


 マダガスカル原産のゴクラクチョウカの仲間で、高さ10メートルほどにもなる。

規則正しく並んだ葉を扇状に広げ、姿が良いために世界各地の熱帯で栽培される。

日本では主に温室で栽培されるが、その雄大な姿はなかなか場所の制約があって

難しい。ゴクラクチョウカに似た大型の白い花を咲かせる。この花はサルが

花粉を媒介するという。タビビトノキ(旅人の木)の名前の由来は、葉柄部分に

水が溜まり、それで旅人が咽を潤すためだと言われているが、その水は不衛生で

あり、そもそもこの植物は水辺を好んで生えているということから、この話は

やや怪しいようだ。別な話ではこの植物が、何もない場所にすっくと立ち上がった

姿が人のようだからというのがあり、こちらのほうがまだ妥当に思える。

写真下のものは果実の中の種子で、鮮やかなブルーをしている。なぜこのような

鮮やかな色をしているのかは謎であるが、国内でこのように結実するのは珍しい。