05.9.2 筑波実験植物園
タコノアシ (蛸の足)
タコノアシ科タコノアシ属
学名 Penthorum chinense
原産地 本州〜奄美大島、東アジア
多年草
湿地や河辺などに生える多年草で、まるでタコの足を逆さにしたような
花序をつけることからタコノアシの和名がある。花自体は地味だが、その
ユニークな姿と名前で覚えられる植物である。分類上では複雑で、以前は
ベンケイソウ科に入れられていた。しかし近年様々な特徴の違いから別と
され、ユキノシタ科に分類されていた。しかし、それにも収まらず、
タコノアシ科に独立させる意見もあり、近年提唱されたDNA解析による
APG分類によりタコノアシ科が正式に独立した。日本を始め東アジア一帯に
広く分布する植物だが、日本では現在たいへん貴重な植物となってしまった。
絶滅が心配される種の1つである。