05.2.15 神代植物園


タチバナ (橘)

ミカン科ミカン属 

学名  Citrus tachibana

原産地 本州(愛知県以西)、四国、九州、沖縄

常緑小高木


 暖地の林内に生育するミカンの仲間である。 沖縄に自生するシーカーシャー

(シークワーサー)と共に、日本に野生する珍しい柑橘類である。

6月ごろに白い五弁花を咲かせ、ミカンによく似て小ぶりの果実をつける。

果実は上下が少しつぶれた扁平な形をしている。 香りは良いが酸味が強く、

食用にはならないという。 古くから日本人に親しまれてきた花で、

万葉集にも数多く詠まれているという。 京都御所の紫宸殿に植えられていて、

左近の桜、右近の橘として有名である。 ただし、現在植えられているタチバナは

栽培品種で、果実が大型だという。