04.3.28 東京都 足立区植栽

07.3.15 東京都 足立区植栽


テコフィレア・シアノクロッカス   

  

  

テコフィレア科テコフィレア属 

学名 Tecophilaea cyanocrocus

原産地 チリ

多年草


 地下に球根のある多年草。 日本では秋植えの扱いで、冬のうちに葉を出しはじめ、

春に花を咲かせる。 なんといっても特徴的なのはその花の鮮やかな青色である。

おそらく、これほど美しい青色の花は他に無いのではないかと思えるほどのものである。

 残念ながら原産地チリでは絶滅寸前であるという。 こんな美しい花が地球上から消える

のは惜しい限りで、いつか生育地が復活してほしいと願うばかりである。

 自分は子供のころ、この花の存在を園芸図鑑で知ったのだが、長い間幻の花だった。

最近、一部の種苗業者が扱うようになり、ようやく本物の花を見れた。 貴重な花だが、

育て方はそれほど難しくなく、フリージアとほぼ同じような環境で栽培できる。 葉が少ない

ので、それを大事に残すようにする。 

 花には甘い香りがあるのも、じっさいに触れてみてわかったことである。

美しい花だが、品種改良はされていないようである。 この花色を活かしたより丈夫で増殖率

のよい品種が出ないだろうかと願っている。 いつしかムスカリのようにチューリップと

いっしょに花壇を飾れたらどんなにか素晴らしいだろうと、思わず夢想してしまう。