17.04.19 京都府立植物園


トチュウ (杜仲)  

     

     

トチュウ科トチュウ属 

学名 Eucommia ulmoides

原産地 中国

落葉高木


 薬用植物として栽培される落葉高木で、日本へは大正7年に渡来したという。

薬用とする部分は樹皮で、強壮剤として効果があるという。

最近は杜仲茶として健康茶として売られているのをよく見かける。

しかし効果があるのはあくまで樹皮であり、葉には効果がないという。

分類上では珍しい植物で、トチュウ科はこの1種のみである。

枝や葉を折ると銀白色の糸をひくのが特徴だが、この物質はグッタペルカといい、

酸やアルカリに強く、様々な材料に用いられるという。

グッタペルカはもともと熱帯に生育するグッタペルカの木から採れるものだが、

このトチュウのグッタペルカは温帯でも採取できる貴重なものである。