04.9.23 日光植物園


ツリフネソウ (釣船草)                                

ツリフネソウ科ツリフネソウ属 

学名 Impatiens noli-tangere

原産地 北海道〜九州、東アジア、シベリア、北アメリカ、ヨーロッパ

一年草


 山地の湿地や沢沿いに生える一年草。 ツリフネソウの名は、花がつり下げられ

た船のようだからだと思われるが、たいへん面白い形の花である。 観賞用にも

なり、山野草として栽培されることもある。 この形はハチに受粉を効率的に

させるための洗練された形であり、その機構も面白い。 ハチを誘うための蜜は

花のおしりの部分の尾っぽのような部分の距(きょ)にあるが、ハチの中には

この距に穴をあけて直接蜜を取るいわば「盜蜜」をするものもあり、そういうハチが

多い地域では、この距の部分が無いように変化した花を咲かせるものもあるという。