08.7.13 箱根湿性花園


ツチアケビ (土木通)

  

  

ラン科ツチアケビ属 

学名 Galeola septentrionalis

原産地 北海道〜九州

多年草


 薄暗い林の中に、茶色の細長い植物がひょっこり出ていた。

一目でツチアケビだとわかった。しかし実際に見るとやはり

変わった植物である。腐生といって、地下の菌類との共生関係

だけで生きている。なので光合成をしないので、緑色をしてい

ない。撮影した株はまだこれから花を咲かせるのだろうが、

花は平開しない。花後に真っ赤なバナナ状の大きな果実をつけ

るが、それをアケビに見立てて、ツチアケビという名がついた。 

しかし、実際のアケビとは似ていない。もっと山深い、一目に

つかない場所にあると思っていたが、この株は林道わきに普通

に生えていた。