04.11.10 小石川植物園


チャノキ (茶の木)                              

別名 チャ

ツバキ科ツバキ属 

学名 Camellia sinensis

原産地 中国南西部

常緑低木


 原産地は中国とされているが、中国長江流域とメコン川流域という二元説、

中国四川、雲南省原産の一元説の二つがあるという。 チャには大きく分けて二つがあり

日本、中国で栽培される主に緑茶にされる中国種(ver. sinensis)と、インドなどの熱帯で

栽培され、主に紅茶にされるアッサム種(ver. assamica)がある。 中国種は葉も木も小さく

アッサム種は葉も木も大きくなり、まったくの別種に見えるが、両者はとても近い種で互いに

よく雑種をつくる。 日本へは建久2年(1191年)に栄西が中国から持ち帰ったものが最初

だと言われている。 今や日本、中国、インドの他熱帯各地で栽培されている。

茶はコーヒーと並ぶ世界的な飲料で、世界中で飲まれている。 イギリスの紅茶の習慣、

日本の茶道などお茶はその国々の文化とともに歩んできている。 お茶にはカフェインや

カテキン、タンニンなどの成分が含まれ、最初は薬として使用され、たいへん高価なもの

であった。 今や庶民の飲み物となったお茶だが、最近は健康飲料として再び注目を浴びて

いる。