11.2.7 京都府立植物園


ウメノキゴケ (梅樹苔)

 

 

ウメノキゴケ科ウメノキゴケ属

学名  Parmelia tinctorum

原産地 本州(仙台以南)〜沖縄、朝鮮・中国・北アメリカ

地衣類


 樹木の幹に張り付くようにして生育する生物。梅の木について

いるものを、正月などに飾る生け花の材料にすることがある。

コケと名がついているが、コケの仲間ではなく、植物の仲間でも

無い。地衣類という、藻類と菌類が共生関係にある別の生き物で

ある。極限環境に多く、高山の岩場やツンドラ地帯などに多数

見られる。本種は比較的一般的に見られるもので、灰色でやや緑

がかる姿をしている。公害に弱いために、環境の指標生物としても

知られているようである。