04.11.17 神奈川県立フラワーセンター
03.5.13 東京都薬用植物園
ウンシュウミカン (温州蜜柑)
ミカン科ミカン属
学名 Citrus unshiu
原産地 鹿児島県
常緑低木
ミカンの仲間の中でももっとも代表的なミカンといえるだろう。 冬の間、日本人の誰もが食べる
ミカンである。 しかし、その起源は謎で、400〜500年前に鹿児島県西部の長島に入った種子から
偶然に発生したと言われている。
その種子の来た中国に、同じ種類のものがなく、その生まれの本当のところは今だわからない。
今でこそ定番の果物だが、封建時代では種子がないことから「たねなし」として嫌われていて、
種のあるキシュウミカンのほうが好まれていたという。 ウンシュウミカンの優れた特質が認められた
のは明治以後。 時代によって見方は変わるものである。
ウンシュウミカンの効用は言うまでもなく、冬の間の貴重なビタミン源としてであろう。
そしてその食べやすさである。 まるで人間の手を知っているかのような、房の外しやすさ。
道具を何も使わずに食べれるというのはとても素晴らしい性質だと思う。