17.03.09 東京都薬用植物園
ウパス
クワ科アンティアリス属
学名 Antiaris toxicaria
原産地 インド東部〜東南アジア
常緑高木
矢毒の原料に使われる植物。かのマゼランがフィリピンで受けた毒矢の元と言われている。
葉には細かい毛がいちめんに生えているが、外見はそんなおそろしい毒をもった樹木とはとても思えない、
逆にやさしい感じのする植物である。毒があるのは乳液だが、樹皮の繊維は丈夫で利用される。
毒成分はα-アンチアリンと、β-アンチアリンという配糖体だという。
ウパスの名は、マレー半島の現地名である。観賞用でもないので、薬用植物園などでしか見られない。